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八幡平?名水紀行

更新日：2009年06月19日
カテゴリ：周辺情報

八幡平?名水紀行

　名山?巖手山や八幡平の山並みが続く八幡平は、文字通り屈指の大自然に恵まれています。壯大な原生林、そして點在する美しい湖沼群などなど、様々な姿を見せながら、八幡平の魅力を、訪れる人々にしっかりと印象づけます。こうした數(shù)ある自然の贈りものの一つに名水があります。八幡平は、至る所に清らかな水が湧き出ていることで知られていますが、今回はその中から人気の三名水をピックアップしてご紹介します。

1.金沢清水(別名?座頭清水)

　<リゾートより約4km>

　昭和60年、環(huán)境庁から金沢清水湧水群として、日本名水百選に認定された巖手を代表する名水です。巖手県では、龍泉洞地底湖とともに2つだけでした。

　

　
　名稱に関しては、巖手山の中腹に滝があって、ここに住む7つの頭を持つ蛇竜が山里に降りるため地中をくぐり抜け地上に頭を出したのがここで、蛇が頭を出したので蛇頭と呼び、やがて座頭になった、など多くの伝説があるようです。また湧き出した地が金沢地區(qū)なので金沢清水と呼ばれ、土地の方々に長く親しまれてきた清水と言えましょう。

　
　さて、金沢清水までのアクセスです。八幡平溫泉郷の入り口近く、八幡平トラウトガーデンを目標にしてください。ガーデンは、子供から大人までが、ニジマスやイワナの釣りが楽しめ、ゴーカート、アーチェリーで遊ぶことができる娯楽施設です。これを左手に見ながら200メートルほど進むと、正面に、ヒメマス、サケ、イワナ、ニジマス、アユなどを飼育?研究している巖手県內水面水産技術センターがあります。金沢清水の湧水口は、センター右手の山際ですが、すぐ目に付くのが大量の水が噴水のように湧きだしている光景です。環(huán)境庁お墨付きの看板がありますが、その量たるや圧倒されます。
　

　複雑に枝がからみあったブナやミズナラの樹々を縫って奧の階段を100メートルほど登ると、湧きだし元の池があります。中は立ち入り禁止ですが、展望臺から湧き出ている様子が一望できます。澄みきった水面に映る新緑の美しさ、水の湧きだす波紋を眺めていると神秘的な気さえしてきます。

　
　あまり大きくない池なのに、湧き出る水の量は、一日3.4 萬トンといいますから凄い!の一言です。水溫は四季を通じて12度前後を保っていて、ニジマス、イワナなどの養(yǎng)殖とともに、生活用水としても活用されています。

　飲料用として水を頂きたい方は、先ほど紹介の技術センターの玄関脇の蛇口から汲んでください。
　　
　

　巖手山の伏流水だけにミネラル豊富、硬度も丁度良く、清涼な名水です。お近くにお出かけの際、お寄りになって味をお試しください。ただし、できることなら加熱した上でお飲みになるようお薦めします。

　
　因みに、トラウトガーデンの釣り堀りも、水産技術センターの飼育槽も、この金沢清水飲水を利用しているんですよ。

2.長者屋敷太刀清水

<リゾートより約12km>

　
　盛岡から國道282號線を北上することおよそ1時間、平館を過ぎ、安比高原に向かう途中、左側に長者屋敷清水への案內板が立っています。これを目印に左に進入してまもなく、長者屋敷公園があります。ここが長者屋敷清水の所在地です。

　
　駐車場の真ん前に、長嶺神社の碑が立ち、朱塗りの大鳥居が迎えてくれます。清流を下に見ながら太鼓橋を渡ると、手を加えられたサツキなどが立ち並び、綺麗に花を咲かせていました。

　

　

　この公園の左手の小高いところに長嶺神社が鎮(zhèn)座し、長者屋敷清水の湧水口は反対側、右手の切りたった崖にありました。白い鳥居の奧、送水管から流れ落ちる清水こそ、昭和60年、巖手の名泉20選に認定された長者屋敷清水そのものです。長者屋敷の名前が示すとおり、ここは古く奈良時代、豪族の居城があったと伝えられたといいます。そしてこの豪族をうち破った坂上田村麻呂がここに湧く清水で天皇から下賜された刀を洗い清めたことから『太刀清水』とも言われています。

　
　この清水の知名度はかなりのもので、水を求めて日曜日や祝日は行列ができることもあるそうです。今回は平日でしたが、それでもライトバンに 18リットル入りのポリタンクをたくさん積んだ家族総出といった雰囲気の人や、乗用車で汲みにきたご夫婦に會いました。奧さんに聞きますと、4日に1回の割合で清水を汲みにくるそうで、「ウチでは、毎日の煮炊きは全部ここの水を利用しているんです」と言っていました。この近くにお住まいの方でしたが、毎日が名水を愛飲できるとは、なんとも羨ましいしい限りですね。

　
　この清水でいれたコーヒーやお茶は何にもまして美味しいと評判です。皆さまも一度お試しください。

3.源太清水
　＜リゾートより約24km>

　八幡平アスピーテラインを巖手側から走り、秋田との県境?八幡平頂上のおよそ1.5㎞ほど手前の山側にあります。石積みの小屋が分かりやすい目印ですが、案內看板もすぐそばに立っています。

　
　今回の取材の日は、まだまだ回廊の雪が完全に融けきっていないため、ほとんどが殘雪に覆われ清水の湧出の様子をご紹介できませんでしたが、崖からこんこんと湧き出る清水の量はかなりと言われています。

　
　八幡平の雪解け水が源のようで、夏場は冷水が切れることはないそうです。

　ただし、湧き出し口が道路のすぐ側のため、道路に車を停めて汲んでいる方も見られるそうですが、大型の観光バスやら行楽のマイカーがひっきりなしに行き交いますので、大変危険です。どうしても水を汲みたい場合は、頂上手前のパーキング(無料)をご利用のうえ、歩いていくことをお薦めします。その場合でも、車にはくれぐれもご注意いただきたいと思います。

寫真撮影日　2009年5月26日

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