コラム vol.263トークン不動(dòng)産、不動(dòng)産投資の新しい形の紹介
公開日:2019/01/30
POINT!
?トークン不動(dòng)産が誕生し、將來性が期待される
?反面、安全性?安定性が低く、課題も多い
不動(dòng)産投資の新たな形が、じわりと広がっています。ブロックチェーン技術(shù)を活用した、トークン不動(dòng)産が國(guó)內(nèi)、海外で少しずつ組成されています。
2019年1月16日の日本経済新聞で、「米國(guó)で仮想通貨などの基盤技術(shù)であるブロックチェーン(分散型臺(tái)帳)を使った不動(dòng)産投資が登場(chǎng)している。物件を裏付けとしたトークン(デジタル権利証)を投資家が受け取り、賃料収入や売卻益を得る仕組みだ。投資家が簡(jiǎn)単な手続きで購入できるメリットがあるが、トークンの売買の流動(dòng)性など課題も多い」との記事がありました。
トークン不動(dòng)産とは、物件を裏付けとしてトークンを発行し、資金調(diào)達(dá)を行うことで建設(shè)される不動(dòng)産のことです。記事によると、「米証券のプロペラー?セキュリティーズがテクノロジー會(huì)社のフルイディティと組み、不動(dòng)産を擔(dān)保にしたトークンを発行。投資家から約3000萬ドル(約32億円)の資金を集めることに成功した。ニューヨーク?マンハッタン初のトークン不動(dòng)産となる」とあります。
(日本経済新聞 電子版より引用)
また、日本でも、不動(dòng)産事業(yè)を展開するRAXMt.Fuji合同會(huì)社が、FUJIトークンを発行することを発表しました。物件のフリーキャッシュフローのライツ(権利)をトークン保持者に與え、物件に関する書類、契約、経費(fèi)、配當(dāng)金、その他発生した関連情報(bào)はすべてブロックチェーンで確認(rèn)可能となっています。
メリットとネガティブポイント
こうしたトークン化された不動(dòng)産投資におけるメリットと懸念點(diǎn)を挙げておきます。
まず、メリットは以下の6點(diǎn)です。
- ?仲介會(huì)社必要なし
- ?手?jǐn)?shù)料がかからない
- ?世界中のトークンを購入できる
- ?ロックアップ(売買できない)期間が存在しない(私募不動(dòng)産ファンドでは、ロックアップ期間があることも)
- ?手続きが簡(jiǎn)単
- ?サーバを分割しているため、ハッキングやデータ改ざんに強(qiáng)い
次に懸念點(diǎn)は以下の4點(diǎn)です。
- ?仲介會(huì)社による保証がないため流動(dòng)性がなくなる可能性がある
- ?ブロックチェーンのシステムそのものが間違っている場(chǎng)合には、間違ったデータが導(dǎo)入され得る
- ?匿名性が高い
→マネーロンダリング目的で使用される可能性がある - ?機(jī)密性が低い
→大規(guī)模な取引情報(bào)を基に、金融取引や各種プロジェクトの情報(bào)が推測(cè)され得る
まとめると、利便性は高く、國(guó)際的な不動(dòng)産取引につながるという面で將來性は大きいですが、安全性?安定性が低く、資産運(yùn)用の手法としては未だ危険だといえます。そのため、より精度の高いブロックチェーン技術(shù)の選定と、柔軟性に富んだ法制度の制定が課題とされます。
しかし、思い起こせば2001年の9月、アメリカ同時(shí)多発テロ事件が起きた前日の9月10日に、東京証券取引所に二つのJ-REIT(日本ビルファンド=三井系、ジャパンリアルエステイト=三菱系)が初めて上場(chǎng)しました。當(dāng)時(shí)はまだREITの仕組みが理解できていない方も多く、REITが広く知れ渡って、多くの個(gè)人投資家が投資対象にするまでには時(shí)間がかかりました。しかし、今では多くの方がREITに投資をしており、近年では安定した利回りを得ることができる資産としてREITが認(rèn)められるようになりました。ここでご紹介したトークン不動(dòng)産もかつてのREITと同じように、今はまだなじみがなく、若干不安な投資対象に思えるかもしれませんが、近いうちに一般的な投資対象になる可能性があります。注目しておいたほうがよいと思います。
また今後は、不動(dòng)産だけでなく、債権、ベンチャーキャピタルファンドのような既存の資産の権利もトークン化されていくことが期待されています。














