賃貸住宅は、近年どんどん進(jìn)化しています。室內(nèi)環(huán)境レベル、外観の豪華さ、防音レベルという住宅性能の向上という観點(diǎn)だけでなく、時(shí)代のニーズに合わせた間取りや間取りの可変性など、つねに変化し続けています。また、環(huán)境に配慮した賃貸住宅も増えてきました。昨年（2021年）の貸家（賃貸用住宅）の著工戸數(shù)狀況を振り返りつつ、2022年以降の賃貸住宅のトレンド解説、そして2022年の貸家著工戸數(shù)の予測(cè)を行ってみようと思います。

2021年の貸家著工件數(shù)の分析

國(guó)土交通省の建築著工統(tǒng)計(jì)調(diào)査報(bào)告（令和3年計(jì)分）によると、2021年の新設(shè)住宅著工戸數(shù)の総數(shù)は、856,484戸となりました。新型コロナウイルス感染癥の影響で大きく落ち込んだ2020年からはプラス5％で、反動(dòng)増がもう少しあると予測(cè)していましたが、やはり新型コロナウイルス感染癥の収束にまだ時(shí)間がかかるとの判斷から、完全回復(fù)とはなっていません。また、すでに新型コロナウイルス感染癥の影響は2年以上におよび、生活スタイルが変わった方、変えようとしている方も増えていると思われますので、回復(fù)はそう簡(jiǎn)単ではないと予測(cè)されます。以下、カテゴリー別に見てみましょう。

「持ち家」の新設(shè)住宅著工戸數(shù)は285,575戸となり、昨年から9.4％のプラスとなり、おおむね 新型コロナウイルス感染癥拡大前の數(shù)字に戻りました。

「貸家」の新設(shè)住宅著工戸數(shù)は321,376戸となりました。2020年は2019年に比べて10％を超 える減少となり、その反動(dòng)増が期待されましたが、2019年の342,289戸までは回復(fù)せず、2020年 比でプラス4.8％となり、市況の盛り上がりは完全回復(fù)とは言えない狀況となっています。

「分譲住宅（マンションと戸建の合計(jì)）」は243,944戸でした。2020年は他のカテゴリー同様 前年比マイナス10.2％でしたが、2021年は前年比プラス1.5％に留まりました。需要はかなり旺盛 で、価格などを見ていると市況的にはかなり好調(diào)と言えます。
しかし、分譲マンション適地や戸建用地が不足しており、需要に供給が追い付かず、「建てようと思っても思うように建てられない」という不動(dòng)産の宿命とも言える狀況となっています。そのため、大都市部における新築分譲マンション、郊外の分譲戸建の価格上昇が続いている狀況で す。

図1：利用関係別　新設(shè)住宅著工戸數(shù)の推移（全國(guó)）

國(guó)土交通省「住宅著工統(tǒng)計(jì)」より作成

今後の賃貸住宅のスタンダードになるもの

冒頭で述べたように、賃貸住宅の性能はどんどんよくなり、使いやすさのレベルも向上、新たなテクノロジーも導(dǎo)入されています。製品の進(jìn)化は、通常の過(guò)程で起こるものもあれば、大きな出來(lái)事がトリガーとなり起こるものもあります。例えば、賃貸住宅においては、リモートワークが広がることで、自宅をオフィスの一部として使用する機(jī)會(huì)が増えました。そのため、リモートワークしやすい間取りや、共働き世帯が2人でリモートワークできる間取りの賃貸住宅が増えました。
また、東日本大震災(zāi)を経てのエネルギーの見直し、そして世界的な脫炭素社會(huì)への移行などを契機(jī)に、ZEH（ゼッチ：ネット?ゼロ?エネルギー?ハウス）住宅、賃貸住宅においてもZEH-M（ゼッチ?マンション）が増えています。ZEH-Mとは、「賃貸住宅やマンションで使うエネルギーを少なく抑えることができ、かつ再生可能エネルギーとで正味でゼロにすることができる集合住宅を指す」とされており、これにより、従來(lái)に比べてCO2排出量を削減することが可能になります。
大和ハウス工業(yè)でもZEH-M仕様賃貸住宅を推進(jìn)しています。

また、今後増える可能性の高い機(jī)能としては、顔認(rèn)証賃貸住宅があげられます。エントランスや 住戸、あるいは共有スペースを開錠するための鍵が不要で、「登録された自らの顔」が鍵になる 仕組みです。スマートキーの一歩進(jìn)んだテクノロジーを?qū)毪工胭U貸住宅も増えることでしょう。

2022年の貸家著工戸數(shù)の見通し

最後に2022年の貸家（賃貸住宅）著工戸數(shù)の見込みについてですが、國(guó)土交通省の2022年1月住宅著工統(tǒng)計(jì)の狀況を見ていると、昨年秋ごろから好調(diào)な數(shù)字が続いており、順調(diào)に回復(fù)していると言えそうです。執(zhí)筆時(shí)點(diǎn)（3月10日）で最新の2022年1月分の數(shù)字を見ると、貸家の著工戸數(shù)は23,083戸（前年同月比16.6％増、11カ月連続の増加）となっています。とくに、民間資金による貸家は21,580戸（前年同月比19.6％増、12カ月連続の増加）となっています。（差分は、公的資金による貸家）
このように、だいぶ回復(fù)してきている賃貸住宅の建築數(shù)ですが、気になるのは今後の金利の行方です?！?span>賃貸住宅における繰り上げ返済は行うべきか？」ででも述べましたが、足元では國(guó)債金利が上昇し、住宅ローンの固定金利の上昇がみられます。この傾向が続くのか一時(shí)的なものかは現(xiàn)時(shí)點(diǎn)では分かりませんが、もし大きな金利上昇があるならば、回復(fù)基調(diào)の新設(shè)住宅著工戸數(shù)に水を差す形となるかもしれません。