「団らんの形が変わった」と答えた人は約7割。自然と団らんが生まれる、
間取りと暮らしの知恵とは？家族の団らんに関するアンケート

Q1. 「団らん」とは、家族や同居人と
どのようなことをするイメージですか？（複數(shù)回答）

まずは「団らん」のイメージを聞いてみました。最も多かったのは「食事をすること」（81％）で、次いで「リビングなどで會(huì)話(huà)を楽しむこと」（74％）と続きました。また、「テレビを一緒に見(jiàn)る」「誕生日を祝う」「ゲームをする」などの回答も多く見(jiàn)られました。

一方で、「各自が好きなことをしながら、同じ空間にいること」（34％）という回答も。それぞれがスマートフォンやタブレット、ゲーム機(jī)といったデバイスで思い思いに過(guò)ごしながらも、同じ空間にいることも団らんの一つの形と捉えられており、現(xiàn)代らしい緩やかなつながり方が印象的な結(jié)果となりました。

Q2. 家族や同居人と団らんをする「頻度」は
どのくらいありますか？

続いて団らんの頻度についても聞いてみました。「ほぼ毎日」（52％）が最も多く、次に「週に數(shù)回」（20％）、「あまりない（數(shù)カ月に數(shù)回程度）」（12％）、「月に數(shù)回」（7％）と続きました。単獨(dú)世帯（15％）を除けば、家族や同居人との団らん頻度はさらに高いと考えられます。

家族構(gòu)成別に見(jiàn)ると、「核家族世帯」の61％は「ほぼ毎日」、24％が「週に數(shù)回」と回答。祖父母と同居する「三世代世帯」も61％は「ほぼ毎日」、29％が「週に數(shù)回」と回答。核家族世帯よりも三世代世帯の方が、団らん頻度がやや高い傾向が見(jiàn)られました。

それでは皆さんはどの時(shí)間帯や場(chǎng)所で団らんをしているのでしょうか。さらに昨今の団らん事情を捉えるため、それぞれの実態(tài)を探りました。

Q3. 具體的にどんなタイミングで団らんをしますか？
（複數(shù)回答）

結(jié)果を見(jiàn)ると、Q1のイメージ調(diào)査と違わず、やはり食事中や食後の時(shí)間帯が一般的な団らんのタイミングとして根強(qiáng)いようです。また、テレビや映畫(huà)鑑賞をする時(shí)間や家事や料理を一緒にする時(shí)間にも団らんが生まれています。

その他、寢る前のひととき、仕事や學(xué)校が休みの日、さらにはお風(fēng)呂でのリラックスタイムなど、団らんは日常のさまざまな場(chǎng)面に自然と存在していることが分かりました。

Q4. 家族や同居人と団らんをする際の「場(chǎng)所?空間」
として、當(dāng)てはまるものを教えてください。（複數(shù)回答）

団らんをする場(chǎng)所や空間については、「リビング」（71％）と「ダイニング（食卓）」（56％）が圧倒的多數(shù)で、「和室または畳スペース」で行う方はわずか15％という結(jié)果になりました。

さらに「キッチン」「主寢室」「庭やテラス」「お風(fēng)呂場(chǎng)」「趣味部屋」「ペットのスペース」など、家のあちこちへ団らんの場(chǎng)所が広がっていることにも注目です。「自宅の外（公園やカフェなど）」（13％）の回答も寄せられ、今や団らんは住まいの中だけのものではないといえるでしょう。

このことからも、現(xiàn)在の団らんは特定の時(shí)間や場(chǎng)所に限ったものではなく、ご家庭ごとに多様な団らんのスタイルが存在することが分かりました。

Q5. ご自身が子どもの時(shí)と比べて、団らんの「頻度」や
「場(chǎng)所?空間」は変わったと感じますか？

またこのアンケートでは、昨今の「団らんの形」は回答者の子ども時(shí)代と比べ、どのような要素が変化しているかについても伺いました（20歳以下の方は「分からない」を選択）。

結(jié)果を見(jiàn)ると「特に変わっていないと思う」（34％）と「分からない」（1%）を除く65％が団らんに関して何らかの変化を感じていました。「頻度も場(chǎng)所?空間も変わった」（40％）が最多で、次に「頻度のみ変わった」（18％）、「場(chǎng)所?空間のみ変わった」（7％）と続きました。

具體的な回答では、ライフスタイルの変化等で「団らんの時(shí)間が増えた」と回答した方も一部いましたが、大多數(shù)の方が「団らんの頻度が減った」と回答しました。その背景には、家族の形の変化（三世代同居から核家族化へ）、ライフスタイルの変化（共働き家庭の増加）、住環(huán)境の変化（リビング中心の設(shè)計(jì)など）といった要因が絡(luò)み合っているようでした。そこで次の質(zhì)問(wèn)ではより詳しく、「団らん時(shí)間の妨げとなる理由」について尋ねました。

Q6. 現(xiàn)在のお住まいにおいて、家族や同居人との
団らん時(shí)間を妨げている要因は何ですか？（複數(shù)回答）

結(jié)果を見(jiàn)ると「妨げている要因はない」（31％）を除いた多くの方が、団らん時(shí)間に対して何らかの課題や、団らん時(shí)間よりも優(yōu)先したいことがあるようでした。

最も多かったのが「（仕事や學(xué)校、個(gè)人の用事などのため ）家族や同居人と一緒に過(guò)ごすタイミングが少ない」（36％）、次に「各自がプライベートな時(shí)間を優(yōu)先している」（27％）、「仕事や勉強(qiáng)、家事などの疲労で団らんの余裕がない」（21％）、「趣味や興味が家族や同居人との間で異なる」（16％）と続きました。

多忙で団らんの時(shí)間が捻出できない、くつろぐ時(shí)間がすれ違っているという要因もあれば、趣味が異なるといった回答も。昔は家族で同じテレビ番組を見(jiàn)ることが主な団らんの形だったの対し、今は家での過(guò)ごし方が多様化し、パーソナライズ化されていることも団らんが減っている要因としてありそうです。

また、「家の中に共有スペースが十分にない」（6％）、「間取りや家具配置が団らんしにくい設(shè)計(jì)になっている」（4％）のように、ハード面が団らんの妨げとなっているケースも。これらは住まいの設(shè)計(jì)によって解決できそうです。

Q7. 団らん時(shí)間を確保するために生活面で工夫している
こと、工夫したことがあれば教えてください。（複數(shù)回答）

では団らんの形が多様化している昨今において、皆さんはどのように団らん時(shí)間を確保しているのでしょうか？ 生活面の工夫について聞いてみました。
最も多かったのが「食事の時(shí)間を大切にする」（56％）でした。忙しい毎日では各自の食事の時(shí)間がバラバラになりがちですが、「週に一度は全員で食卓を囲む」などルールを決めることも必要なのかもしれません。以下に回答の詳細(xì)をご紹介します。

食事の時(shí)間を大切にする工夫

• 家族みんなで料理をして、協(xié)力し合う楽しさを感じられる。餃子やホットケーキを一緒につくると子どもも喜んで參加してくれる
• 食事の時(shí)にはテレビを消し、會(huì)話(huà)を楽しむようにしている
• 家族で夕食や晩酌を楽しみ、その日の出來(lái)事を話(huà)したり一緒にテレビを見(jiàn)たりすることが幸せ
• ホットプレートでつくるメニューを頻繁に取り入れて家族で調(diào)理を楽しんでいる

家族の時(shí)間を合わせる工夫

• 負(fù)擔(dān)がかからない範(fàn)囲で個(gè)々のスケジュールを調(diào)整してもらい、家族がそろうタイミングをつくるように意識(shí)している
• 食事の時(shí)間は固定せず、家族がそろう時(shí)間に食べるようにしている
• 家族の予定をスマホアプリで共有して合わせる

共通の趣味や活動(dòng)を楽しむ

• テレビでスポーツやドラマ、音楽、バラエティー番組を一緒に見(jiàn)ると會(huì)話(huà)が弾む。家族がいる時(shí)はなるべく一緒の部屋で過(guò)ごすようにしている
• ペットを連れて各地のドッグランやドッグカフェに行く
• 近くの公園等で一緒にウォーキングを楽しんでいる

季節(jié)の行事を一緒に楽しむ

• 季節(jié)の行事に合わせて、子どもとリビングの飾り付けや工作を楽しんでいる。また、ゲームソフトは一人でプレイするものではなく、大人數(shù)で楽しめるものを選ぶ
• 春は家族で花見(jiàn)をするのが定番
• 家族の誕生日や、朝ご飯、クリスマスなどのイベントは一緒にご飯を食べる

その他

• 家族が自然と集まるように、広々と日當(dāng)たりが良く居心地の良いリビングにしている
• 子どもが在宅している時(shí)は、なるべくスマートフォンから離れるようにしている

Q8. 団らん時(shí)間を確保するために、現(xiàn)在の住まい選び?
住まいづくり面で工夫したこと、設(shè)備や間取りなどが
あれば教えてください。（複數(shù)回答）

続いて住まい選びや設(shè)計(jì)といったハード面の工夫についても聞いたところ、全體の60％が団らんを意識(shí)した住まい選び?住まいづくりをしていました。「リビングやダイニングを中心にした動(dòng)線?間取り」（35％）が最多で、次に「LDK一體型の空間」（26％）、「広いリビングや共有スペース」（21％）と続きます。以下に詳細(xì)をご紹介します。

動(dòng)線?間取りの工夫

• リビングに3連の大きな窓を配置してリビングに家族が集えるように工夫した。またリビング階段からリビング、ダイニング、キッチン、和室が見(jiàn)えるようにして、會(huì)話(huà)が生まれるようにした
• 帰宅後、家族が自室に直行してしまうのを絶対に避けたかったので、必ず家族の顔を見(jiàn)てから2階に上がるような設(shè)計(jì)にした。実際に正解だったと感じる
• ソファはくつろげるものを選び、キッチンからも會(huì)話(huà)ができるリビングにした
• 光が差し込む明るいリビングにして居心地を良くし、ウッドデッキにも出やすい間取りにした。ガーデニングや外遊びも気軽に楽しめるように、家の中と外の仕切りを緩やかにした
• 家事の時(shí)間を短縮したり、ストレスを減らしたりするため家事動(dòng)線を考慮し、リビングとダイニングは可能な限り広く、快適に過(guò)ごせるよう物を増やさず収納を増やした

LDKを一體にする工夫

• 可動(dòng)式の間仕切りを採(cǎi)用し、1階をワンフロアで広々と使えるようにした
• リビングとダイニングを大きな空間で一體にし、くつろぐための雑貨や家電を設(shè)置してゆったりと過(guò)ごせるようにした
• システムキッチンを?qū)澝媸饯藟浃à郡辍?LDKを1LDKの間取りに変更したりと、みんなで集まりやすい部屋づくりをした
• LDK一體型の空間やオープンキッチン、リビング階段といった間取りと合わせて、外出時(shí)と帰宅時(shí)は必ず挨拶をすることをルールにしている

リビングの広さ?居心地を良くする工夫

• 住まい選びにおいて、LDKの広さを重要視した
• リビングは日當(dāng)たりの良い場(chǎng)所に設(shè)計(jì)し、テレビはリビングだけに設(shè)置するようにした
• 光がたっぷり入る大きな窓、壁や床の色も明るくし、気持ち良く過(guò)ごせるようにした
• 居心地が良くなるよう、圧迫感のない吹き抜けを採(cǎi)用した
• 子どもが部屋にこもりすぎないようにリビングを広く、子ども部屋は狹くした。家事をしながら話(huà)せるようにキッチンも対面にし、リビングの収納も広くしてリビングで完結(jié)できるようにした

その他

• どうしたら団らんが増えるか、家族の意見(jiàn)を聞いて設(shè)計(jì)に取り入れた
• ペットを中心に過(guò)ごせるようにリビングにペット専用スペースをつくった
• 子どもと犬が遊べる広い庭が欲しくて、広さがある土地を探した

開(kāi)放感と広がりのあるリビング、家族が集まりやすい動(dòng)線など、家族間のコミュニケーションを促進(jìn)させるような工夫を取り入れている方が多數(shù)でした。
しかし、Q5やQ6で明らかになったように団らんの機(jī)會(huì)が減り、個(gè)々が様々なデバイスを持つようになったことで団らんの質(zhì)が変化しているのも事実。リビングだけでなく、家全體が団らんの場(chǎng)所として機(jī)能するような設(shè)計(jì)も大切な視點(diǎn)かもしれません。

例えば、リビングの隣に必要に応じて間仕切りで仕切れる多目的スペースをつくれば、狀況に応じて団らんの場(chǎng)所を自在につくり出すことができ、家族が集まりやすくなるでしょう。また、複數(shù)人で作業(yè)できるキッチンにすれば、家事シェアの時(shí)間が団らんの時(shí)間に変わるでしょう。

まとめ

団らんを重視した家づくりは、家族のライフスタイルや価値観に合わせてプランニングしていくことが大切です。家族同士で「団らんを楽しむにはどんな家が理想的か」を話(huà)し合ってみるのも、意外な著眼點(diǎn)に気づくきっかけになるかもしれません。住まいづくりの際には、多彩なアイデアを持つ設(shè)計(jì)士に、ぜひご相談ください。