"人権侵害"されていた、將來(lái)世代が起こした反亂

江守さんは以前、私たちが今、溫暖化を止めないのは、將來(lái)世代の虐待にも等しいことだと仰っていました。

地球溫暖化を引き起こしたのは、これまでの文明を築き上げてきた私たちです。にも関わらず、過(guò)酷な環(huán)境下での生活を余儀なくされることになる溫暖化を止めようとしないのは、「將來(lái)世代に対する人権侵害」にあたるのではないでしょうか。ですから「後から生まれてくる人はかわいそう」で済ませてはいけないということが、新たな常識(shí)にならないといけないと思っています。

つまり、人権という観點(diǎn)からも気候変動(dòng)を捉える必要がある。

そうですね。ただ、人権侵害の対象が將來(lái)世代である地球溫暖化問(wèn)題の場(chǎng)合、その意識(shí)が芽生えるのはすごく難しいと思っていました。実は人類(lèi)の歴史では、見(jiàn)落とされていた人権が回復(fù)していくということが何度も起きています。例えば、ある時(shí)期までは當(dāng)たり前だった奴隷や植民地が良くないことだとされて、奴隷だった人たちにも人権を認(rèn)めるべきだと世界の常識(shí)が変わっていきました。女性の參政権などもそうですね。いずれにしても、人権侵害されていた當(dāng)事者たちが立ち上がって聲を上げ、それまでの常識(shí)を変えていった歴史があるんです。

でも將來(lái)世代は、生まれていたとしてもまだ子どもだし、これから生まれてくる人は當(dāng)然、聲を上げられない。でもとうとう、2018年にグレタ?トゥーンベリさんが出てきて、大人に対してすごく怒った。「いよいよ將來(lái)世代の反亂が起きた！」と思いました。

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その後、世界の各地で子どもたちが連帯して大規(guī)模なデモを行いました。中でもドイツでは約140萬(wàn)人が參加し、社會(huì)に大きな影響を及ぼしました。グレタさんにしろ、デモにしろ、起こるべくして起きたことではないでしょうか。

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未來(lái)の常識(shí)を想像する

今の常識(shí)だけでは、どうしても將來(lái)世代の人権を考えることは難しい。例えば奴隷が當(dāng)たり前にいた時(shí)代、その文化圏において、子どもが「お父さん、奴隷はかわいそうじゃないの？」と素樸に聞いたとします。お父さんは「かわいそうかもしれないけど、奴隷がいないと経済が回らないからしょうがない」と言うかもしれません。溫暖化も同じです?！附?、CO₂をたくさん排出しているせいで將來(lái)は大変なことになるらしい。でも、そんなこと言っても経済が回らないんだからしょうがない」と多くの人は思っているわけです。

確かに、そうした意識(shí)は多かれ少なかれあるかもしれません。

だけど、もし世界が脫炭素化に成功した暁には、その時(shí)代の人たちから私たちは「當(dāng)時(shí)の人たちはひどいことをしたね」「將來(lái)世代に迷惑をかけてよく平気だったね」と言われると思います。こうした未來(lái)の常識(shí)を想像していかないと、人権という視點(diǎn)は獲得することができないんです。

最近は、「持続可能性が大切だ」とみんなが言うようになりました。しかし、何をいつまで持続させるかは誰(shuí)も具體的に語(yǔ)っていないし、なんとなく言っているだけのような気がします。私は、それだと心許ないと思うんですね。だから思考実験として「持続しない」選択肢があることを意識(shí)するのがいいのではないかと考えています。

「持続しない」選択肢？

以前出した本で「文明のターミナルケア」ということを書(shū)きました。環(huán)境も破壊されたし、資源もなくなってきたから、今回の文明はこれで終わろうと世界で合意し、子孫はつくらずに資源を使い盡くし、お祭りをやりながら滅びていく。そういう選択肢は、理論的にはあり得ますよね。このように「持続しない」という選択肢があることを意識(shí)すると「持続する」ことが選択肢として浮かび上がり「それを積極的に選び取っている」という感覚になります。

確かに。

自分でどうしたいかを選び取って初めて、どんな未來(lái)を望むのかが考えられるようになるのではないかなと思います。

気候変動(dòng)問(wèn)題が解決に向かっていることを見(jiàn)屆けたい

私は2050年で、ちょうど80歳になります。その時(shí)に、世界のCO₂排出量が実質(zhì)ゼロになっていてほしい?，F(xiàn)狀のぺースではゼロにするのは難しそうなんですけれども、それでもある程度、気候変動(dòng)問(wèn)題が解決に向かっていることは見(jiàn)屆けたいですね?！溉祟?lèi)は気候変動(dòng)問(wèn)題を克服したなぁ」と思いながら死にたいです。

せめて、安心して見(jiàn)屆けたいと。

気候変動(dòng)を克服するというのは、単に技術(shù)やシステムが入れ替わるだけの話ではありません。國(guó)際協(xié)調(diào)もしなければいけないし、保守とリベラルの対立も乗り越えなければなりません。そういうことも含めて、気候変動(dòng)という問(wèn)題を人類(lèi)が乗りきったと言えるのが、私が見(jiàn)てみたい未來(lái)です。